事例紹介2
特殊会社を使った分散株対策(1)
顧客 | 地方の老舗優良企業B社。現社長は3代目で、父親(2代目社長)は現在、会長職にある。 |
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ニーズ | 会長も高齢となってきたため、そろそろ現社長である長男にスムーズに事業承継をさせることを考える時期にある。 |
問題点 | 社長の持ち株は10%のみ。会長(父)、母、弟(現専務)で60%を保有。残りの30%は叔父(元専務、会長の弟)の家族が保有。
叔父の家族とはほとんど付き合いがなく、会長及び叔父に相続が発生した場合を考えると、社長としてはとても不安である。 →社長としては、将来的に自分の持ち株を100%とする方法があればと考えている。 |
特殊会社を使った分散株対策(2)
株主構成
特殊会社を使った分散株対策(3)
解決の第1段階
「家族の持株の承継」
対応:
- 社長の父(会長)及び母に「株式はすべて長男が相続する」との遺言をしてもらった。
- さらに、弟(専務)に「遺留分放棄」の申述をしてもらった。
→これにより、社長は全体の70%の株式を確保
※上記が実現した前提として、社長の家族が協力的だったことがあげられる。
また、実際には上記の後日談があり・・・
特殊会社を使った分散株対策(4)
解決の第2段階
「叔父一家からの持株の取得」
対応:
- 叔父一家がお金を必要としていることを知り、持株の買取りを打診。
- 株式移転により、持株会社を設立する案もほのめかす。(次項参照)
- 結果、予定よりも安価に買い取ることに成功
→これにより、社長はすべての株式を確保